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湯沢市川連漆器伝統工芸館
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漆器のよさを子供たちに伝えたい・・・

 我が組合では1985年、地場産品である川連漆器を日常のものとして子どもの頃から慣れ親しんでもらいたいと、汁碗2,000個を寄贈しました。それ以来、町内の学校給食の一部で漆器が使われてきました。
 そんな中、現在給食食器として主に使われているPC容器が環境ホルモンを流出するという問題が浮き彫りになってきました。
 そこで私たちは改めて安全な食器を子どもたち提供したいと考えました。
 漆器を使えば、子どもたちに正しい食文化の習慣や、ものを大切にする心を学んでもらうことも出来ます。
 そんな願いから平成10年、再び給食用漆器の試作が開始されました。

よりよいものを作るために・・・

 試作品を完成させ、町内の小・中学校にモニター調査をお願いしました。
 結果は下記のグラフのようになりました。

1.今まで使っていた食器と比べてどう思いますか。

2.今後も漆塗りの食器を使いたいと思いますか。

3.持った感じはどうですか。

4.食器の色はどの色が好きですか。


この他、小学校では生徒達の行儀が良くなり、食器を大切に扱うようになったという意見もありました。
このように概ね好評でしたが、一方で給食センターの方から次の問題点が指摘されました。
  1. 洗浄、消毒、保管庫に耐えられないのではないか。
  2. 持ち運び、保管に支障をきたさないようなスタッキングや、重ねた場合に倒れないような収まりとある程度の隙間が必要。
  3. 木製だと洗浄の際、水槽に浮いてしまうため、洗浄の充分さに欠けてしまう。水槽から落ちて破損する可能性もある。
  4. 形状から見て水切りはどうなのか。
 この4つの問題点をクリアするために検討に検討を重ねました。
 漆は防水効果があり、水をはじく特性があるため、水切りは高台のRをなめらかにし、ぶつかって縁の破損を防ぐため、縁同士がぶつからない丸味をつけました。
 スタッキングに関しては、PCは型で整形するため厚さは均一になりスタッキングに関しては優勢ですが、熱い汁物を入れると熱くなりやすい。一方木製は狂いを計算しなければならないため、底部分が厚くなりますが、熱伝導率も加勢し、持って口につけても熱くなく口当たりが良く、木製の利点がここで発揮されます。この点を限界まで挑戦し改良しました。
 また、保管庫を改造したり、取り扱いに注意していただくなど運用の面でご協力を頂き、破損を大幅に減らすことができました。

 これからも多くの子どもたちに使ってもらい、問題点があればそれを解決し、よりよいものにしていきたいと思っております。